03.27
レジオネラ菌の対策は?家庭ではこれだけできれば大丈夫!
広島県の入浴施設「みはらし温泉」でレジオネラ菌の感染により50代の男性が死亡しました。入浴施設などで良く聞くレジオネラ菌ですが、死亡事故は過去にも起きています。衛生管理のについて義務のある施設で感染が起こってしまうとなると、家庭ではどのように対策をしていればいいのでしょうか?
レジオネラ菌に対策は家庭でやるべきこと
お子さんを持つ方やお年寄りがいる家庭では、非常に気になるところかと思われます。まず家庭でこれをしておけば大丈夫な対策を紹介しましょう。
レジオネラ菌とは?
そもそもレジオネラ菌とはどのくらい怖いものなのか?そもそもレジオネラ菌は自然界に普通に存在する「菌」です。沼や河川い生息していて、水のある環境下で生物に寄生して増殖。身近な生活環境の中では、銭湯や温泉、循環式の浴槽、給湯器の水などです。
身近に当たり前のようにいる菌なので、実は感染することはごく稀な出来事です。感染力や病原性もそれほど高くはなく、健康な人がすぐに感染するものではありません。
ただ、子供やお年寄りや免疫力が低下している人などが、環境基準値を上回るほどレジオネラ菌が発生している場所では感染しやすくなり、死に至ることがあります。
家庭での対策これができれば大丈夫!
家庭でレジオネラ菌が最も発生している場所と言えば「お風呂」ですね。特に発生しやすい時期としては「夏頃」主に梅雨の時期からということになりますので要注意です。やはり水に生息する菌ですから、湿気がたまり続ける場所に多くなります。他には「秋頃」といわれていますね。
お風呂の対策
お風呂場は以下の対策をしていればまず大丈夫です。
- 掃除を欠かさない
- お風呂の水は毎日入れ替える事
- 浴槽つかる前に体を洗ってから入る
お掃除に関しては特に気を付けておきたいのが、ジェットバスやジャグジーの噴出口、蛇口やシャワーヘッドなどは念入りに掃除するといいです。ここに菌がたまると飛散してしまうので注意しましょう。
家庭用の24時間風呂に使われている循環式浴槽などは特に注意が必要ですので、該当する方は上記内容をしっかり行ってください。
加湿器の対策
うっかり忘れがちなのが加湿器の対策です。
- タンクの水の入れ替えの際に残った水は捨てて新しい水にする
- タンクやノズルその他手入れ必要な部位の掃除を定期的に行う
- 使わない時は水を全て捨てる
実は加湿器でのレジオネラ菌による死亡事故も過去に発生していますので、十分注意してください。特に乾燥に弱い方や赤ちゃんのいる家庭などは良く使っていると思いますので、こまめに対策を施しましょう。
レジオネラ菌に感染してしまったら?
主に症状は2つあります。レジオネラ肺炎とポンティアック熱です。
レジオネラ肺炎の症状
感染後2日~10日は潜伏期間で症状が出ない。人から人への感染はしない。
- 初期症状:全身のだるさ・頭痛食欲・不振・筋肉痛
- 肺炎の症:状咳(痰が少ない・鼻水などのかぜ症状は出にくい)・高熱(40℃を超える場合が多い)・寒気・胸痛・息切れ・胸水
- 神経の症状:頭痛・意識障害:うとうとしがちになったり、ぼーっとする・幻覚・けいれん
- 胃腸の症状:腹痛・嘔吐・下痢
ポンティアック熱の症状
感染後1~2日潜伏期間 レジオネア肺炎よりは軽度で数日で回復することが多い
- 発熱・咳・頭痛・筋肉痛・けん怠感
このような症状の疑いがある場合はすぐに医療機関へ行き診察を受けましょう。
最後に
通常の健康な状態で感染が頻繁に起こるものではありませんので、過敏になることはありません。家庭ではこまめに掃除を行うことで、ほとんど防げてしまいます。
入浴施設では定期点検が行われていて、まともな施設だと施設内に点検した記録が置いてあったりします。入浴施設の利用で気を付ける場合、施設の細かな掃除や点検がなされているかをチェックする必要があるでしょう。
ずさんな管理で物が置かれていたり、汚れなどが目立つような施設は少し注意した方が良いのかもしれません。
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